『“ポストマン”テレビ出演した引退試合からちょうど10年❗️②』

《撮影裏話》

私も長い間、テレビの仕事をしていたので、放送時間に対して、収録時間が長いことは分かっていましたが(1時間の番組でしたら倍の2時間くらい収録をします)、試合の6日前に撮影に来て、30分程度の放送時間に対して2日間に渡り追いかけられ、本来でしたら試合まで1週間切っているので、疲労を抜くためにトレーニングも軽くなり体重調整をするだけになるのですが、ディレクターに「スパーリングシーンを撮影させてくれ」や「ロードワークをしているところを撮影させてくれ」と言われ、撮影に応じたのですが、そのため調整がくるい、14戦して初めて計量でパスできず(しかも相手の選手は1階級上の選手でしたので、試合は契約ウエイトで、普段より1.2kg重いウエイトにもかかわらず)、2時間ほど猶予がもらえるので、計量会場内を走ったり、シャドーボクシングをして2回目の計量でなんとかパスできました。

そんな状態でしたので、試合当日も実際に試合が始まってみたら足が動かず調子が悪く、テレビ的には倒してKO勝ちするのが1番良いと思いましたが、最低でも勝たないといけないと思い、勝ちに行き、勝利することがでました!

そんな苦労もありましたので、テレビの放送では、最後に父親が私に抱きついて終わっていますが、直ぐに私は父親を振りほどき、ディレクターを呼びつけ「これでテレビになるやろ!」と吠えました!

引退試合になりましたが、メンタル的には成長できた試合でした。

この裏話を踏まえて、ホームページにもある引退試合動画をもう1度見ていただけると、3R目までとそれ以降の動き、闘い方の変化なども分かり、おもしろいと思います!